| 開催日時 |
2009年6月6日(土)18:00開始 |
| 会 場 |
東京芸術劇場 5F中会議室 |
| 出 演 |
ホルン演奏/ヒルケ・ローゼマ、大野 雄太、倉橋 雅子 解説/有田 正広 |
| 講座内容 |
◆メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 作品64 の第2稿(1845年)とは? ◆ベートーヴェン 交響曲 第3番 『英雄』の成立の謎に迫る! 自筆スコアに記されたベートーヴェンのメモ書きで明らかになったホルン3本の異例の扱い。現行のスコアとの差異。そして初演に使用されたパート譜が物語る音楽とは? ☆ホルン3本のデモンステレーション付き。 |
に行って来ました。
内容はこちらに。
http://ameblo.jp/geigekimusic/entry-10275661653.html
少ししか書いてないので、ここではもう少し詳しく書いてみよう。
メンコンについて。
ありがたい事に初稿自筆譜を3ページほどコピーしたものを皆さんに用意してくださいました。
冒頭は現行のAllegro molt appassionatoではなく、Allegro con fuoco。
どちらにをとっても情熱的で燃えるような演奏を示唆している。
従来の繊細なコンチェルトというイメージ(巨匠達の演奏によって植え付けられた)
ではなく、素直にメンデルスゾーンのスコアに立ち返っての演奏・解釈を目指す
という事でした。また初演時に使われたのは間違いなく現行版であり、
初稿を使用する意義なしと判断されていました。
初稿は現行版に至る過程でできた、いわばたたき台として位置づけておられました。
Eroicaのついて。
まず始めに、ベーレンライター版の批判から入りました。
有田氏曰く、「Del Marは資料調査を十分に行っていない」との事。
~脱線します~
さてここでクラシカル・プレイヤーズ東京のコンサートのチラシに書いてある、
うたい文句を見てみよう。
「ベーレンライター版で解説されている失われた自筆譜は実は存在していた!
初演時のパート譜と自筆のスコアを使用。」
これは正しくありません。
~戻ります~
いみじくも有田氏御自らのご説明によれば、
「自筆スコアではなく浄書譜です。しかしこの浄書譜はベートーベンが
後生大事にずぅ~と長年持っていたものであり、ベートーベン自身の書き込みが
多数ある。したがって、自筆譜に等しい価値がある」という事でした。
さて初演時のエピソードを交えながらトークは続きました。
興味深い内容としてはこの初演の時、弦は大変少なく、
2-2-2-2-2だったそうです。
有田氏は「しかしこれをもってベートーベンの理想のサイズとは結論づけられない。
フォルテの指示の徹底やSolo、Tuttiマークが多数ある事を考えれば、かなり大きい
オーケストラを考えていたのではないかと思う」と仰られました。
さて今回の演奏ではこの初演時(ためし演奏と言ったほうがあってますね)のパートを
使用されるそうです。
~脱線します~
気になるなぁ。
2-2-2-2-2の時に使ったパート譜をそれ以上のサイズのオーケストラが使用する
わけでしょう。しかも有田氏の説明から、この初演は殆ど初見演奏状態だったように
思われるのです。例えベートーベンの自身の指示による書き込みがあるといっても、
良く曲を知っている人がその指示を鵜呑みにするのは危険ではないかしら。
勿論有田氏だってそれくらいの事はわかっているとは思うが。
どのように使用するのか気になる。
~戻ります~
さてまだまだおいしいお話はありましたが、あと1つだけにしましょう。
それはホルンのシーティング・ポジションです。
ホルン3人ですから通常なら3番-2番-1番もしくは1番-2番-3番と横並びで
座りますね。ところが最近わかった事らしいのですが、
浄書譜にはベートーベンの手により、こう書かれているそうです。
「3本のホルンは、第一番が真ん中に」
このメモは1805年1月20日ベートーベンがヴィーン不在の際に
ヴェルト邸(銀行家で大商人)でエロイカが演奏される事になり、
指揮を務めたFranz Clementに宛てたものだそうです。
そうすると、客席から見て、2-1-3もしくは3-1-2で座る事になります。
どちらかを特定する事はできないようですが、
実は浄書譜のホルン・パートは
3番
1番+2番
で書かれています。
通常であれば
1番+2番
3番
の順番になるところです。
有田氏は3番が上に来る事、そして2番が外側の方が、聞こえにくい2番の低音が、
良く聞こえるとの理由で、2-1-3で行う事を決定されたそうです。
この並びで実際にデモンストレーションが行われました。
この並びだと低音が分離して聞こえます。
イメージとしては、通常のバイオリン配置、
つまり1stヴァイオリンの内側に2ndが座る配置にして、1stの前にチェロが来るのを
想像してください。
まず、ヴァイオリンですが、実は1stが弾いているのか、2ndが弾いているのか客席から
ではわからない事ってありますよね。チャイコの6番の終楽章冒頭のように。
そのような2つ高音の綾が1つに聞こえるような感じでもしチェロがその前にいたら、
当然チェロが良く聞こえます。
そんな感じです。よけい解らなくなったかな?
まぁ実際に聞いたほうがいいです。
ですから皆さん、コンサートに行って下さい。
行ってどんな演奏か、報告してください。
私は用事があって行けないんです!!!!(爆)
| 日 時 | 2009年6月12日(金) 19:00開演 (18:30開場) |
| 出 演 | 指揮/有田 正広 ヴァイオリン/堀米ゆず子 |
| 曲 目 | モーツァルト 歌劇「ルーチョ・シッラ」シンフォニア メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」他 |
| 会 場 | 東京芸術劇場大ホール (JR・私鉄・東京メトロ池袋駅西口徒歩2分) |
| 料 金 | S席-4,000円 A席-3,000円 B席-2,000円 ※全席指定(発売中・東京文化会館友の会割引有り |
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おまけ情報。
有田氏は19世紀のアンティーク・メトロノームを持参してきました。
曰く「まるでクオーツですよ。正確です。」
つまりベートーベンは!!!!
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