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2008年7月 6日 (日)

ライヒとTVとアンサンブル・モデルン

金曜日の夜だから7月4日の夜、NHK教育でスティーブ・ライヒの来日コンサートの模様が放送された。

演奏曲目:

ダニエル・ヴァリエーション(日本初演)

Music for 18 musicians

の2つ。

さらにストリングカルテット・アルコ演奏で

Different Trains

ライヒの日本での需要はまだ低いと聞いている。

これを期に20世紀後半のもっとも偉大な作曲家の一人に注目が集まる事を祈る。

何と言ってもライヒの影響をまったく受けていない現代の作曲家を探すほうが難しいほどなのだ。

それにしてもNHKはまぁ頑張っていると言っていいだろう。勿論クラシック音楽関係プログラムの事である。

NHKは音楽専門チャンネルでは無いのだからこれ以上増やせというつもりはない。

数で言えば本当に十分であろう。

そして何と言っても素晴らしいのはNHK交響楽団以外の日本のプロオケのコンサートすら放映する事だろう。

それにひきかえどこかの読○さんは自分の楽団のコンサートすら殆ど放映しない。

民放さん達は本当にこれからどうするのだろうか?

TVの視聴率は落ち、ドラマ・クイズ・お笑い以外でゴールデンタイムを埋めるつもりも無さそうだが、、、

私は大衆はクオリティの高いを物を嫌がるとは思えない。勿論古典(文学でも音楽でも)はその表現スタイルが古い故に、現代の人間には伝わりにくいという側面もある。

したがってクラシック音楽が楽しめなくても、シェークスピアがつまらなくてもしょうがない。

しかしなめてもらっては困る。ある程度の経験を積めば、こうした古典は、時間の審査に耐えた最高級の物であるが故に、絶対に万人に理解されるのである。

こうしたチャンスは日常の生活では(以前も書いたが)接するのが難しい。

TVにはこうした事への機能を期待したい。

それでこそ真にビューアーの事を考えているという姿勢に説得力が増すのではなかろうか。

さて肝心の演奏はアンサンブル・モデルンについてのみ言及する。

Different Trainは未聴。ビデオ録画してあるので後日また。

まずダニエルの方。

やはり弾きこんでいない曲では、さすがのモデルンでも緊張し、ミスを犯すものなのだ、とあらためて実感した。

タイトな演奏では無かったという事とそしてやはり演奏者に余裕が無く、何をどう演奏すれば良いのかの意思疎通がまだ無いようであった。

つまり18人と比較すれば明白なのだが、18人においては各奏者が今曲のどのへんで次に何が来て、今自分が弾いている箇所は音量においてどのようなバランスで弾くべきなのか等、演奏に関する答えが出ていた。

もともと指揮者を置かない曲であり、このような曲に対する理解・と解釈の一致は必要である。

しかし実はそのような「曲に対する理解・と解釈の一致」というのは指揮者がいてもアンサンブルは持っているべきである。それが奏者に余裕を与え、指揮者の解釈に対する理解の助けになるのだから。

しかしながらダニエルに関して言えば、モデルンの奏者達はそこまで曲を理解していたとは思えない。それがアンサンブルの反故そして演奏の甘さに現れていたと思う。

不安げに指揮者を見る奏者のアップ、、、

指揮者のLubman(ラブマンとカタカナ表記だが、NYではリュブマンと発音していたと思うが、、、)は現代音楽に強く、博学で素晴らしい指揮者だが(以前Emailのやりとりをすこしした事がある)今回はに限って言えば、モデルンを助ける事が出来なかった、と言うしかない。

彼の仕事に常々敬意をもっている私としては残念である。

それにしても18人の演奏は素晴らしかった。グルーブ感といい、バランスといい、音色といい、一瞬CDを聞いているかと錯覚するほどであった。

これからも良い演奏と新作初演をどんどん手がけて行って欲しいと切に願う。

そして日本でも多くの演奏家がこれからライヒや他の現代音楽曲を弾いていく契機に今回のTVプログラムがなりますように。。。

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