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2008年11月11日 (火)

ルノワールは無邪気に微笑む

千住 博著

日本画で世界的に有名な著者が、読者からの質問に答えるという形式の本。

ある意味、芸術家であるならば、彼の言っている事はもうすでに分っている事ばかりだ。

しかし、実際に言語化され、文字にして読む事で気づく事があるのも事実。

一つだけ例を。。。

Q.これからの人生で、「これだけは作品にしないと、死ぬに死ねない」というテーマ、        

 場面、風景はありますか?

A.「~(前略)~、大きく言ってしまえば「これだけは作品にしなければ、死ぬに死ねない」と

毎回思って描いているのです。しかし~(中略)~本当のところ、完璧までには至らなかっ

たと描き終えてみて何となく思っているのです。そうしてみると画家にとって現在を生きると

は未来に完成する作品作りにいま励んでいるわけで、つまり未来を生み出しつつあるとい

う感じこそが現在、と言う事でしょうか。」

画家だけの思いではないはずである。演奏家でも同じ思いがあるだろう。

今目の前にある曲に打ち込み、可能な限り理想の演奏への挑戦をする。

録音などする時は、やはり後世に残る物をつくるのだから。

しかし最近の若い演奏家のなかには、これは「通過点」的な発言をレコーディングに対し

てしているのを見かける。

千住氏の話を聞いてみよう。

千住氏: 「本当は将来これを描きたいんだけど、仕方なくその前にやっておくことがあるので、それをやる、という行き方は少しも現在を生きることにはならず、これはすでに過去の延長を生きていることにほかならない、(後略)」

CDの売り上げが落ちる?ミリオンセラーがでない?

当たり前じゃぁないですか?

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