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2009年1月10日 (土)

シュテュットガルト放響定期ファイナル2 ベルグはビブラートがお嫌い?

Berg Violin Concertoの話。

Bergのこの曲は1935年に作曲されている。

Sir Simon(ラトル)が私に尋ねた。

「Sir Rogerは私達がビブラートを使うのを許してくれるのかな?」

私は答えた、「ちょっとね。」

1935年作曲であれば、当然オケでもビブラートは普通に使われていた。

ただし、これは弦楽器の話だ。

管楽器は抵抗していた。彼らはビブラートの入っていないストレートな音で勝負していた。

これらはCDなどで容易に確かめられる。

さて、Bergはどっち派だったのだろうか。

ビブラート好き派?嫌い派?

シェーンベルグは嫌いだったらしい。

ストラヴィンスキーも嫌いだったらしい。

それでも時代の波にはかなわなかった。

ビブラート使用は普通になった。

さて、この協奏曲には面白い指示がある。

non vibr (ビブラート無しで)。

見落としがなければ、都合8回出てくる。

(以下mは小節を意味します)

第一楽章

m.28 2nd Vn & Va

m.161 strings(直後にvibrの指示)

第二楽章

m.43 Vn

m.136 Va

m.140 2nd Vn

m.158 2nd Vn

m.164 Vc

m.208 1st Vn

お気づきの方もいると思いますが、不思議な事にこのnon vibrの指示は

弦楽器にだけ与えられているんだ。

管楽器にはこの指示はない。

なぜだろう?

勿論管楽器には必要が無い。

なぜなら冒頭に書いたように、彼らはビブラートを使用していなかったからだ。

Bergはnon vibratoを表現の手段として使ったのだろうか?

つまり、ここはビブラートを使わないのがエスプレッシーボ、、、と

だとすればベルグはあの時代にあって相当に斬新であろう。

私は寡黙にしてそのような他の例をしらないし、

ビブラートが嫌いだったシェーンベルグもストラヴィンスキーも、私が知る限り、

non vibrという指示を使っていない。

マーラーは逆にヴィブラートと書いた箇所がある。

ベルグはその逆でと言う事になる。

ほんとにそうなのか?

こう考えることはできないだろうか。

つまり、Bergは彼の師匠と同じく、ビブラートが嫌いであった。

しかし、ビブラートの使用が普通になってしまったため、やむなく、

ここだけは使って欲しくないという箇所にnon vibrの指示を入れた、、、と。

つまり、ベルグのnon vibrの指示は

弦楽器奏者はヴィブラートを普通に使用していたという事実

管楽器は使用していなかったと言う事実

を証明し、かつ、

彼自身はビブラートが好きではなかった

と言う事を示唆するものなのである。

私にはどちらが正解かはわからない。

解っている事はノリントンは後者の立場である。

つまり、「あんまり使って弾かないように」とオケには申し渡した。

その演奏は、、、、、

次回に書きます。

追記:non vibrを使用している例を他にご存知の方は教えてください。

ビブラートの受容を知るヒントになりますので。

宜しく御願いいたします。

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