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2009年1月12日 (月)

N響定期:ショスタコービッチのヴァイオリン協奏曲第1番

リサ・バティアシュヴィリが彼女のストラドを弾いた瞬間から、

全神経が彼女に吸い寄せられた。

ショスタコービッチのヴァイオリン協奏曲第1番の第一楽章はヴァイオリンソロによる独白

が延々続く。その最初の一音から最後の音まで、私は金縛り状態であった。

楽章が終わった時、会場には緊張感が張り詰められていた。

無音になってなお、動く事、咳払いをする事は出来なかった。

完全なる静寂があった。

リサ・バティアシュヴィリは我々を別世界へ連れて行ったのである。

この第一楽章だけで私には十分だった。これ以上今日は要らないと思った。

第2楽章は軽いスケルツォだから大丈夫と思っていたら、、、

グロテスクなスケルツォだった。

暗くて、重かった。

その後第三楽章で私はさらに深く沈まされた。

一体何処まで持っていかれるのだろうか?

リサ・バティアシュヴィリは私を暗黒の、慟哭の世界へと誘った。

落ちるところまで、落ちた。

終楽章はもうほとんど聞いていなかった。

リサ・バティアシュヴィリの凄まじさに完全にKOされてしまった。

リサ・バティアシュヴィリの音は明るさや華やかさには縁が無い。

それは鉛の色である。渋い光を発する色である。

触らなくても、近づいただけでこちらが切られてしまう、

そんな冷たい鋭さの極致のような音である。

後プロのシューベルトの明るさ、Positiveなエネルギーを持ってしても、

私はこの夜、人間界に戻ってくるには時間が要った。

友人が一緒でなければ恐らくは、今でも放心しているかもしれない。

恐ろしいバイオリニストが現れた。

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コメント

弦楽が好きなので、気になります!
こんどレコードやさんで視聴してみたいです。

シンバルさん

リサ・バティアシュヴィリさんのCDはとりあえず、3点あります。

ベートーベン

シベリウス

バッハのオーボエとヴァイオリンの2重協奏曲

です。ちなみにオーボエのかたは旦那だそうです。

どれも未聴なので、視聴されたら教えてください。

シンバルの感性は自分に近いと思ってますから。

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