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2009年6月 4日 (木)

マーラー「嘆きの歌」初版 コンサート・リビュー

2009年5月31日(日) 

東京芸術劇場 

午後2時開演予定

オンドレイ・レナルト指揮 

東京フィルハーモニー 

吉原圭子(S)小川明子(A)児玉和弘(T)成田眞(B)

新星合唱団

まずは指揮者のレナルト氏から始めなければならない。

レナルト氏の見事な解釈はマーラーのこの若書きの曲を、第一交響曲と比べても格段に

密度の薄いにもかかわらず長大なこの曲を、ドラマティックに描ききった。

強弱の幅、テンポの緩急の幅を最大限に使用し、時には立ち止まり、時には怒り、そして

時には強烈なエネルギーでフレーズをドライブした。

最近はブーレーズやジンマンのように、冷静でバランスの取れたマーラーが多いような気

がするが、レナルト氏は疑いようも無くかつてバーンスタインが代表したような、

濃いマーラーであり、食い足りなさや、さわやかさは皆無で、久しぶりにロマン派の、

もしくは表現主義的な劇的なマーラーを堪能した。マーラーはこうでなくては!

そしてその要求に見事にこたえた新星合唱団も素晴らしかった。

全編にわたって暗い音色・発音を保ち、まったく絶叫する事無く、逆に驚くべきまろやかさ

で歌いきった。これがアマチュア?である。

いみじくも私の友人がつぶやいた事は真実である。

「こりゃソロの人が大変だ。」

その通り、半端な歌い手ではその存在感は完全に消されてしまうだろう。

このようなすごい合唱団に育て上げた指揮者の郡司氏と鈴木氏の指導力に

最大限の賛辞と敬意、そして感謝を送りたい。

最後になるがアルトの小川明子さんの見事な歌唱に言及したい。

ドイツ語発音、つまり子音の置き所が絶妙で、しかもその子音が

なんと表現的であったろうか。

ドイツ語歌唱とはこうあるべきという見本のようなパフォーマンスであった。

私も勉強させてもらった感じである。

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