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2009年8月 1日 (土)

ヤマカズさんのCDとベートーベンの第9

昨日は久しぶりに新宿のタワーでお買い物。

その時昨日書いたヤマカズさんのCDを試聴することができた。

札幌交響楽団とのライブによるベートーベン交響曲全集からエロイカ。

私は長時間の試聴は生理的にできないので、長くは聞いていないのだが、

第一楽章のテンポの良さは特筆ものである。

早くは無い。遅くも無い。しかし中庸という言葉では申し訳ないくらい良いテンポである。

何と言ったら良いか、、、、

あの日、あの時、札幌交響楽団が出しうるもっとも充実した音を出させるテンポ。

これでは何のことかわからないのだが、ほかに思いつかない。

つまり、テンポというものが、テンポだけ独立して指揮者の解釈の表しているのではなく、

オーケストラの持つポテンシャルという要因があのテンポにさせたのではないかと

思うのである。音の充実とテンポが切っても切れない関係として、耳に届く。

したがって、「速いなぁ」とか、「筋肉質の音だなぁ」とかの分析的聞き方ではなく、

素直に、「いい演奏だ」から入ってしまった。いや、入らされてしまったのだ。

その上で、何が良いのかを考えさせられてしまった。

こんな風に考えさせられる演奏はそうそうない。

しかしいきなりこれだけで全集を購入する事はできない。

隣には京都交響楽団とのベートーベンの第9のCDがあった。

1000円である。しかもこれも試聴できた。

さて隣の試聴ブースにはヴェルザー・メストとクリーブランド管による

同じくベートーベン第9の新譜が置いてあった。

ちょっとした聞き比べの始まりである。(注:全編通し聞きしたわけではありません)

まずはヴェルザー・メストから。

べらぼうにうまい演奏だ。

テンポは速めだが、ゆとりがある。

そしてリズムの処理が正確無比である。

アンサンブルの精度の高さもピカイチだ。

第4楽章は面白かった。

オブリガードソロのオーボエのうまい事。

完全にソロとして弾いている。

またそれだけはっきりと聞こえる。

そして合唱の扱い。

ディクションがすごい。

よく聞こえる。

音を短めにして(スタッカートぎみ)にして子音をしっかりだしているのが成功している。

そしてフレーズをいちいち終わらせるのである。

短いフレーズの集合体としての息の長いフレーズという感覚はゼロだ。

つまり、歌わない。もっとぜんぜん語りに近い。

フレージングの短さは、ディクションのよさに起因していると思われる。

つまり語ることを第一に考えたやりかただ。

そのため、ローカルなリズムのよさが際立っている。

しっかりとした拍節感が聞こえる。

音楽的面白さや共感度という話は脇に置こう。

とにかくうまい演奏だ。

ではヤマカズさんの演奏は?

演奏の完璧主義的観点から見れば、かわいそうになるほどの差がある。

録音の悪さがこれを助長しているとは思えるが。。。。

ところが、不思議な事に、説得力のある演奏は?と聞かれれば、

ヤマカズさんの演奏と答えるしかないのである。

これは一体どういうことなのか?

これを知るために、このCDを購入しタワーを後にした筆者であった。。。。

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