フォト
無料ブログはココログ
2021年3月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月

2011年1月17日 (月)

続ブリテン作曲「戦争レクイエム」

前回のエントリーで


..................................救済.......


と書きました。

「救済」

とは書けなかったのです。

私はこの救済の部分には懐疑的だからです。

歌詞を読めばわかるように、犠牲者達(敵どうし)の和解は意図されています。

しかし、救済とは?

この曲のエンディングは3回現れます。

第一曲の終わりに、

第2曲の終わりに、

曲の終わりに。

3度の救済?

救済の度にまた、殺戮が起こり、また救済され、また、、、、、

この曲は本当に終わろうとしているのでしょうか。。。。

また、2曲目の終わりくらいまでは何とか「和声的解決」的なものを聞くことは可能かと思うのですが、

終曲に至り、3度目の救済解決を聞く時に、違和感を覚えるのは私だけなのでしょうか。

私の耳には、それが繰り返される度にその力は失われ、最後にはほとんど何の効力もないように聞こえます。

いや、不協和音を聞き続けた後には、協和音は異質な和音のように聞こえます。

さらに言えば、

この美しい「Let us sleep now」(これこそ救済を感じさせてくれるような音楽足りえると思うのですが)を

突然打ち切ってまで3度目のエンディングが起きます。

しかも曲頭になるあのBellによって。。。。

そして子供が歌うのはまたもやC-F#。

これも曲頭のPitchだ。

「救済」という究極的な安らぎを表現する力を感じないのです。

私には、この曲は結局終わっていない感じがします。

そう、また戦争は始まるのです。

「つかの間の休息」

という感じでしかありません。

別の言い方をすれば、死者達は和解し、天国へ召され、めでたしだが、Bellがなり、現実へ引き戻される。

終わることのない戦争の連鎖。

「戦争レクイエム」は戦争がなくならない限り、終わることはないのではない。

あるのは、「所詮戦争が行われていない状態が一時的にある」(休息状態)にすぎない。

ブリテンは戦争がなくなることを願いながらも、それが無くなる事は無いという事を知っていたでしょう。

そして真の救済は「戦争」がこの世からなくなったときのみ現れるのではないでしょうか。

その時「戦争レクイエム」はもう演奏される必要がなくなる。

であればこそ、ブリテンはあのような、「またすぐ次が始まる」的なエンディングを用意したのではないか。

戦い、傷つき、和解し、また戦い、傷つけ、和解し、また戦い、、、、、、、

「戦争レクイエム」を終わらせる日が来る事を願って。。。。


2011年1月15日 (土)

ブリテン作曲「戦争レクイエム」

新宿文化センターでの公演

www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=2141


3月12日(土) 15時開演

に向けて練習しています。

この曲は初めての曲なので、郡司先生の練習時にはなるべくお伺いして勉強しています。

1つわかった事があります。

この曲は「音楽ではないのかもしれない」という事です。

郡司先生の練習は当初から、不思議な感じがしていました。

なんというか、

「全然音楽的になっていかない」というか、

「音楽的に歌わせる気がない」というか、、、、

モーツァルトなら怒り出すかも知れないほど、

「美しくない」。

郡司先生はまろやかな発声と渾然一体となる音色が個性だと思っていた私としては、

?????の

連続。

当初は「まぁ、ちゃんと音取っていかなきゃいけないしなぁ」と思っていたのですが、

どうも様子が今までと違う感じです。

しかしようやく分かってきたような気がします。

そう、この曲は「音楽」ではないのではないか。

この曲は

呻き

悲鳴

苦悩

絶望

怒り


........希望.......

そして

..................................救済.......


2011年1月 1日 (土)

[ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2010] (指揮:ロリン・マゼール) 

ここが変だよ日本人

ってありますよね。

幾らでもありますよ。

所変われば文化も変わる。

時が変われば常識変わる。

とは思います。

しかし、、、、、

この企画は凄いだろう!!!

変で結構!

ベートーベンも凄いけど、

この企画を考え、実行し、成功してしまう日本人も凄い。

しかもUstreamで全世界一斉配信!!!!!

大晦日に、あんなにいいメンバーで、しかもよりにもよって指揮者がマゼールって、

体力、精神力、企画・マネージメント力、そして演奏力、

どれをとっても一流でした。

私は知らなくて結局教えていただいて第9のみの試聴となりましたが、いい演奏でした。

オケの音が充実していました。

気の抜けた、手抜きの音ではなく、全員が音楽を作りに行く姿勢。

これだけでどれだけ違うか。

なんといっても日本の奏者は第9は知り尽くしていますからね。

そしてモダン楽器の音が充実する中庸なテンポ。

しかしダッシュした箇所もあり、メリハリがありました。

木管は倍管してあったので、無理なく木管が鳴り、充実の立体感。

やはり弦のサイズに合わせての倍管は良いなぁ。

さらに随所にマゼールらしい「見栄きり」がありました。

こうした行為もほとんど祝祭的な今回のコンサートでは合っていたと思います。

楽しかったです。

合唱団も良かったですね。

特にディクション。

音程も見事でした。

残念だったのは音切れが激しい箇所があったこと。

音切れが終わったあと、安定はしていたものの、画像と音がズレてしまったこと。

これは5000人以上が同時試聴したせいだろうか。

来年は改善される事を祈ります。

それでもマゼールさんの棒は勉強になりました。

あそこで「入れる」んだなぁと。

う~んDVDでないかなぁ。。。。

もっと見たい!聞きたい!

そう思わせる演奏・企画でした。

ブラボー。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。

本年も何卒宜しくお願い致します。

右近

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »