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2011年1月17日 (月)

続ブリテン作曲「戦争レクイエム」

前回のエントリーで


..................................救済.......


と書きました。

「救済」

とは書けなかったのです。

私はこの救済の部分には懐疑的だからです。

歌詞を読めばわかるように、犠牲者達(敵どうし)の和解は意図されています。

しかし、救済とは?

この曲のエンディングは3回現れます。

第一曲の終わりに、

第2曲の終わりに、

曲の終わりに。

3度の救済?

救済の度にまた、殺戮が起こり、また救済され、また、、、、、

この曲は本当に終わろうとしているのでしょうか。。。。

また、2曲目の終わりくらいまでは何とか「和声的解決」的なものを聞くことは可能かと思うのですが、

終曲に至り、3度目の救済解決を聞く時に、違和感を覚えるのは私だけなのでしょうか。

私の耳には、それが繰り返される度にその力は失われ、最後にはほとんど何の効力もないように聞こえます。

いや、不協和音を聞き続けた後には、協和音は異質な和音のように聞こえます。

さらに言えば、

この美しい「Let us sleep now」(これこそ救済を感じさせてくれるような音楽足りえると思うのですが)を

突然打ち切ってまで3度目のエンディングが起きます。

しかも曲頭になるあのBellによって。。。。

そして子供が歌うのはまたもやC-F#。

これも曲頭のPitchだ。

「救済」という究極的な安らぎを表現する力を感じないのです。

私には、この曲は結局終わっていない感じがします。

そう、また戦争は始まるのです。

「つかの間の休息」

という感じでしかありません。

別の言い方をすれば、死者達は和解し、天国へ召され、めでたしだが、Bellがなり、現実へ引き戻される。

終わることのない戦争の連鎖。

「戦争レクイエム」は戦争がなくならない限り、終わることはないのではない。

あるのは、「所詮戦争が行われていない状態が一時的にある」(休息状態)にすぎない。

ブリテンは戦争がなくなることを願いながらも、それが無くなる事は無いという事を知っていたでしょう。

そして真の救済は「戦争」がこの世からなくなったときのみ現れるのではないでしょうか。

その時「戦争レクイエム」はもう演奏される必要がなくなる。

であればこそ、ブリテンはあのような、「またすぐ次が始まる」的なエンディングを用意したのではないか。

戦い、傷つき、和解し、また戦い、傷つけ、和解し、また戦い、、、、、、、

「戦争レクイエム」を終わらせる日が来る事を願って。。。。


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コメント

すごくうなずきました。
なるほど、そうなんですよね。
前回の練習で「let us sleep now」を聞いたとき、あぁ美しいなぁと感じると同時に深い安堵感をも覚えました。そういった解釈を持って歌ったとき、響きの中に良い影響を与え、また聞き手の皆さまにそこから何かを感じて頂けますように。

sachikoさん

何度も何度も繰り返し繰り返しやる事によっていつか本当の終わりがくると思います。そういう気持ちを持って、解釈を持って歌うことは大事です。本番まであと少しです。頑張ってください。

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